アリエナイ(^^;

分解しようとしたら、アレ?なんか違う。

002_20161118105154286.jpg



よく見ると、

001_20161118105152305.jpg


違うだろ・・・・・



もう一本も、

005_20161118105158b78.jpg


006_20161118105208dcb.jpg


前後はひっくり返ってないしワッシャもあるけど、チガウ。。。


ちなみに上のネジを取り外したのがこの状態。

004_201611181051575d2.jpg

スプリングワッシャがさみしそう・・・

下のはちょっと多めでこの状態。

008_20161118105211058.jpg




ちなみに新品は、こう。

009_20161118105213efb.jpg


これは庄三郎のだから、たぶんパーツ点数は一番多いんだけど。
メーカーによってはワッシャを含めて4つのものもある。
にしても、ダテに部品が多いんじゃなくて、多いなりの意味はあるんだからさあ。


このハサミは、所有者じゃないひとが持ってきたので、本人が無くしたのか、前の研ぎ屋が無くしたのかはわからない。
もし研ぎ屋が無くしたんだとしたら、表の錆も落とさずにこの状態で返したってことになる。


【ハサミを分解する方へ】
ハサミのネジは大事なので、分解するときは、決して無くさないように注意してください。

・部品が転がっても無くならないような場所(状態)で、分解する。
・バラした部品を入れておく小皿を用意しておく。(マグネットトレーなどがあればベター)
・分解しても、ワッシャやベアリングが、本体やほかのパーツにへばりついていることがあります。よく観察して、それらしいものがあったら、爪楊枝や竹串などをつかって傷つけないようにはがしてください。
・裁ち鋏はこんな状態でも切れなくはありませんが、性能は悪くなります。
・理美容鋏なんかは、ウスウスのワッシャが1枚無いだけで、切れなくなる場合があります。


テーマ : ハサミ
ジャンル : 趣味・実用

茅の輪

003_20151218174835d26.jpg

「茅の輪(ちのわ)」というそうだ。

左に1回、右に1回、左に1回、合計3回まわってから参拝すると、半年間の穢れが落ちる、とのこと。

渋谷区神宮前の青山熊野神社にて絶賛設置中。
みんなも茅の輪をくぐって穢れを落とそう!


木曜日はここで刃物研ぎを実施しています。
お近くの方は参拝のついでに包丁をご持参ください。
今年は24日が最終です。クリスマスイブですが関係ありません。



錆びた剪定鋏の動画をアップした。



ビフォー
DSC06645.jpg

アフター
DSC06646.jpg

研ぎやTOGITOGIは結果にコミットします!


しかし「結果にCommitします」というのはよくよく考えた倒したコピーなのろう。
「ギャラント」とか「トラスト」といったよく聞く単語だと、カタカナでも景品表示法に抵触しそうだ。
日本語で「保証します」とか「約束します」とかいうのはもっての他だ。

”あの広告”はあくまでインパクトのある映像が主で、施設を貸すだけじゃありませんよ、ちゃんと目標を立てて結果を出すためのサポートをしてますよ、ということを、法律に触れない言い回しで表現するために搾り出したコピーなのだろうと思う。

当店も研いでもムダな可能性が高いものはあらかじめお断りするようにしているが、歯医者のようにレントゲン写真を撮るわけじゃないので、錆がどれぐらい深いかはかなり研ぎ進めてみないとわからない。
研いでみたけどダメだったからお金は頂きませんとばかり言ってはいられない。
だから結果保証は残念ながらできない。
とはいえ、見た目をピカピカにするのではなく良く切れるように道具本来の機能を回復向上させる方向で、がんばっている。

そういう意味で「結果にコミットします!」を解釈していただきたい。

テーマ : ハサミ
ジャンル : 趣味・実用

カットシザー

001_201308062229157b1.jpg

カットシザーのお客さんには、なんで安いの?と聞かれることが多い。

修理の仕事は付加価値がつくわけではないので、基本的に作業時間で値段を決める。

ハサミの研ぎ代が包丁より高い理由は、

・刃が2枚ある。
・分解組み立てにも時間がかかる。
・組み立てないと試し切りができないので、問題があった場合は二度手間がかかる。
・プロ用ほど高精度が求められるので二度手間の率が高い。

といったことだ。

しかし作業自体は同じハサミである裁ち鋏や刈込鋏と変わらず、カットシザーが特別手間がかかるわけではない。プロが大切に扱っているので、むしろ短時間で終わる物が多い。

すると私の場合はほかの鋏とのバランスで値段を決めるから、カットシザー専門で研いでいる人より割安になるようだ。


理美容師の皆さんも自分の道具は自分で研いでみてはどうだろう?
シザーは下研ぎ用に#700ぐらいと、仕上げは#2000とか#3000ぐらいの砥石があればいい。
#10,000とかいう人もいるが、カミソリ並みに研ぐと髪に引っ掛かって逆に使いにくいのだ。
基本的な研ぎ方を覚えて日常の研ぎは自分でやって、大きく欠けたときや落として曲げたときだけプロに直してもらえばいいのに、と思う。

刃物の善し悪しは、研がなければ評価できない。

テーマ : ハサミ
ジャンル : 趣味・実用

裏錆

ビフォーアフター

上が錆を削った方。
下も少し削ってるけど、まったく切れない状態。
003_20121116143029.jpg


拡大。ルーペで見るとこんな感じ。凸凹。
004_20121116143028.jpg

005_20121116143027.jpg

006_20121116143026.jpg


ハサミは表なんか錆だらけでも切れ味には関係ないけど裏だけは錆させちゃいけない。
掘るように削るんだけど、片刃包丁と違って刃境が見えないから鋼の層の厚みがわからない。削り過ぎて貫通したらオシャカ。だから何度も同じような修理はできない。

内装の仕事に使ってるということだが、何か錆びやすい使い方をしてるんだろう。
使い終わったら水や汚れを拭って、防錆用のシリコンスプレーを吹いておくといいんじゃないだろうか。

テーマ : ハサミ
ジャンル : 趣味・実用

ハサミいろいろ

シルクフラワーという乾繭でつくる造花を教えている先生。
それを造るハサミにはこれがいいとのこと。

001_20121107123239.jpg

鋼板を打ち抜いてプレスして作った量産品なので品質は手造りのこんなのの方が
http://www.masutaro.com/jkm580.htm

いいはずだが、

「軽い」「長さがちょうどいい」

といった理由でこれがいいそうだ。
開閉が重いものや引っかかるものがあるので、軽くならないだろうかというご相談。

要がハメ殺しなので難しいがネジに交換すればなんとかなるかもしれない。
最悪分解して壊れてもいいという了解を得て2本あずかってみる。


一本は切っ先あたりに引っかかる感触があったが、えぐれていた。
鋼材が比較的やわらかいのだと思う。

002_20121107123239.jpg

これは研ぐだけでまあまあいい感じになった。

もう一本は開閉が重く、個体差によるものと思われた。
そこでネジ式に改造。

003_20121107123238.jpg

感触はかなり良くなったと思う。調整もできるようになった。
しかし改造と研ぎ代で新しいハサミ2本分ぐらいに・・・

価値があったかどうかは実際に暫く使ってみて判断して頂くしかない。


裁ち鋏。
切っ先あたりの裏に錆があって切り残しが出ていた。

004_20121107123237.jpg

これぐらいで極薄の裏地や芯地でもスカっと切れる。

005_20121107123236.jpg


ところがこの鋏、刃元あたりから活用して4枚重ねのサラシを切るのに使うとのこと。
噛み込まないよう反りをなるべく小さく戻す方向に調整してみたが、残念ながら満足な完成度にはならなかった。


別の裁ち鋏。増太郎のSLD。厚物を切るのでわざと寸を詰めたもの。

008_20121107141137.jpg


SLDは日立金属製のダイス鋼。金型などに使われるステンレス系の鋼材。
鋏というのは包丁やナイフとは違って、刃先をまな板のような硬いものにぶつけて凹ませることは少ない。二枚の刃体がこすれ合うことによる磨耗が最も激しい。
ダイス鋼は耐摩耗性に優れた鋼材なのでハサミには非常に良い鋼材だと思う。庄三郎の「硬刃」というシリーズもSLDを使っているらしいがHRC60そこそこなので特に硬いわけではない。

切っ先あたりの裏。

007_20121107123235.jpg

ステンレスも錆びる。
ステンレスの錆は性質が悪い。「孔食」といって範囲は広がらないが放置すると奥深くまで錆が進行する。
炭素鋼は広く赤錆になるので奥深くまで進む前に気づいて対処することが多いが、ステンレスは錆びないと妄信して苛烈な環境に放置すると、遠目には小さな黒いゴミがポツポツついてる程度にしか見えなくても修復が難しい状態になってしまっていることがあるのだ。

写真は既にだいぶ削ったところ。これ以上削ると刃線や反りの狂いがひどくなる。錆が深いのであとどれぐらい削ればいいのかわからないし。

薄物は切らないようなのでこれぐらいで妥協してもらう。


理容シザー

006_20121107123253.jpg

理美容のシザーも構造は同じだけど、めんどうくさいのは研いだ後の磨き。研ぐより手間がかかる。小傷が見えなくなるまでには磨けない。小刃の角を削って蛤刃にするのとか。
切れ味とは関係無い手間で研ぎ代が高くなるって知ってました?

テーマ : ハサミ
ジャンル : 趣味・実用

ハサミの鋭さ

廉価版の打ち抜きステンレス材で作られた華鋏です。

001_20121025180903.jpg


こんな刃になっていました。

002_20121025180902.jpg

あまり多くはありませんが、なぜこのハサミはノコギリ刃になっているのでしょうか?


他にノコギリ刃になっている刃物は、どんな物があるでしょう。
文字通りノコギリ。パン切り包丁。
ナイフにもセレーションブレードのものがあります。

いずれも、刃を対象物に強く押し付けず、横にスライドさせながら徐々に切り進む刃物です。
横にスライドさせるときに、対象物の表面を削るようにかき切ります。そのとき、表面への食い込みがいいように、ギザギザになっているのです。


しかし、このハサミのノコギリ刃の役割はそれとは異なります。


ハサミというのは特殊な刃物です。包丁でもノコギリでも、切る対象物はまな板や作業台の上などに固定されていますが、ハサミで切る対象物は、多くの場合空中に浮かんでいたりして固定されていません。その対象物を、まず二枚の刃体で捕まえる必要があります。

このハサミは捕まえた枝や葉っぱが滑って逃げないようにノコギリ刃になっているのです。


刃角度はかなり鈍角でぜんぜん鋭くありませんが、細い枝ならこれで十分にサクサク切れます。

用途にもよりますが、ハサミはそれほど鋭く無くても良く切れます。

テーマ : ハサミ
ジャンル : 趣味・実用

庄三郎訪問

庄三郎に電話して、要ネジだけ入手できるか聞いてみた。


「私、研ぎ屋なんですが、要ネジがバカになってる鋏があるんですが、ネジだけ買えますか?」

「基本的には、預けてもらってこちらで全部修理させてもらうことになるのですが。」

「アリャま。もう研いで、組み付けるときに気付いたんですよ。お客さんには部品の実費下さいとだけ言ったんですが。二重で料金貰うわけにはいかないし・・・そちらの修理代がわからないと私が勝手にお願いすることもできないんで。」

「修理代は鋏を見ないとわからないです。」

「そうですね。ともかく一度、お持ちします。それからお客さんに決めてもらいます。」



行ってきた。

008_20121009213045.jpg


足立区。うちから約30分。
国道4号線を少し入ったところにある。


斯く斯く然々説明してモノを見せると、

「うわーなんだこれー。」と。


新しいネジを専用のヤットコで取り付けてくれてるところ。

009_20121009213044.jpg

へーそんなので回すんですね。と感心したら、

「そこらの道具屋さんに売ってるよ。うちに来る研ぎ屋さんはみんな持ってる。焼いて赤めて曲げて、みんな自分が使い勝手のいいように調整して使ってるんだよ。」

ザンネン。持ってません。検討します。だけど火床が無いので焼いて赤めてはできません。


「通りにくかったらネジ穴削って調整してね。」

刃体のネジ穴は手造りなので個体差があるのだ。

スプリングワッシャーはやはりどの鋏にもついているとのこと。他のメーカーの裁ち鋏では見ないから、たぶん庄三郎のオリジナル。刃体を軽く押し付けるので隙間が開きにくく、そのため、布を噛み込みにくい。理美容シザーは同じような役割をするバネがついてる物が多い。


“お預け”になると面倒だなあと思っていたがあっさり解決した。行ってよかった。


「おいくらでしょう?」

「あげる。」

「え?」

「いいよ、あげます。遠いところわざわざ来たんだから。」


ありがとうございました。

だけどどうせ部品代はお客さんに貰うんで。というと、交通費もらっときなと。

せっかくそう言ってくれたので、ありがたく頂戴しました。

尚これは私の人徳なので、誰が行っても貰えるなどと思わないように。(本来は部品売りもしてません。)


「直してばっかりいないで新しいの売ってよ。」

「いい鋏は簡単に直ってスパーンと切れるようになっちゃうんで(笑)」


実は研ぎ屋は刃物メーカーの敵。

壊してしまうヘタクソな研ぎ屋の方が、メーカーにとってはありがたかったり、とか。


ネジ一式。
順番が一箇所間違ってますが。

010_20121009213043.jpg


ダメ夫くんとヨシ子ちゃん。

012_20121009223711.jpg

テーマ : ハサミ
ジャンル : 趣味・実用

マヂデヤヴァイ。

これはなんでしょう。

004_20121009024005.jpg

正解は、裁ち鋏の要ネジ。

↓ これがパーツを分解したぜんぶ。

003_20121009024006.jpg

銀色のワッシャは前に修理した研ぎ屋さんが追加したもののようです。
あとこれは庄三郎の鋏なので、もとはスプリングワッシャーがついてて無くなっているかもしれません。全製品の仕様はわからないので元々ついてないものもあるかもしれませんが。


で、何がヤヴァイかというと、

これが普通の要ネジです。

001_20121009024008.jpg

四角いですよね。上のはエグれて舐めてしまってるのです。

ネジを締めると共回りするのです。

微調整ができません。


パーツだけ取り寄せできるかどうか、庄三郎さんに相談に行ってきます。

テーマ : ハサミ
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

BROさん

Author:BROさん
東京都練馬区の研ぎ師です。
営業案内
ご依頼はこちら
ご意見・ご質問はこちら
ご利用頂いたお客様からのご意見ご感想はこちら

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QR
リンク