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弾殻

昨年の春のある夜。

晩ご飯のおかずのカナダポークに低温でゆっくりと火を通しているときのことだった。
キッチンの脇の扉の外から

「すみませ~ん。」

と声をかけられた。うちは塀のむこう駐車場になっているのだ。
何だろうと思って扉を開けてみると、なんと、黒っぽい服を来た男が庭に侵入して来ていたのである。しかも二人。しかも、手にした懐中電灯をこちらに向けた。
そしてこう言った。

「警察なんですが。」

なんだなんだ????
さっぱり意味がわからない。
すると庭の法を指さして、

「ちょっとアレのことをお聞きしたいんですけど。」



あー!! 



アレね(^^;



アレ。



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これは、はっきり覚えていないのだが、たぶん阪神淡路大震災より少し前に、太刀魚を釣りに行った大阪の南港の方で拾ったものである。
むかし従軍経験があるというお爺さんに聞いたところによると、朝鮮戦争時代の艦砲の砲弾じゃないかということだった。
頭部がフラットになっていて、中が空洞になっているのだが、本来はここに信管があって中に炸薬が詰まっているのだろう。それがあると砲弾なので当然持っていて良いシロモノでは無いのだが、弾頭と火薬を取り除く処理がしてあれば、ただのこんな形の鉄である。爆薬なんか入手できないので信管も炸薬も再生できないし、巨大で頑丈な砲筒もないので発射することもできない。
法律では弾丸や砲弾や爆弾の所持はもちろん禁止されているのだが、信管と炸薬を抜いて処理済みであれば違法ではない。
私が中高校生の頃は、炸薬を処分した銃弾や手榴弾がアーミーショップでふつうに売られていた。
それに、手榴弾の外側だけなら、第二次世界大戦末期に作られていた陶器製の手榴弾なるものの残骸が、行くところに行けば今でも大量に放置されっぱなしになっている。陶器なら合法だが鉄だと違法だというような法的線引きなど存在しない。

そして、私がここに転居してきてから10年以上この場所にずっと置いたままにしていたのだが、車が無ければ外からもよく見える場所なので、今回たまたま目にした誰かが警察に通報したのではないだろうか。

お騒がせしました。ご苦労様です。

「・・・・・あー、あれですか!!」

まあしかし懐中電灯を持っているのだし、照らして見れば処理済みということは一目瞭然だろう。

しかしそのような用件であれば、庭に侵入してお勝手から声を掛けて懐中電灯で顔を照らすというような失礼なことをせず、玄関からインターホンを押して用件を伝えれば良いではないか。警察だからといって必要が無いのに勝手に庭に侵入するのは住居不法侵入だ。そもそも現物を見たのなら処理してあることはわかるだろうし、モノはそこにどーんと置いてあるのだから私に隠そうとする意図など無いこともわかるだろうし、いまからそれを抱えて私が逃亡する危険も考えられないのだし。

いろいろと質問に答えて、入手の経緯などを説明して、そのような文句も付け加えて、

「私は法律も調べて違法なものではないと確認したので10年以上も前からあそこにああして置いているんですが、どうぞ必要なだけ調べてください。問題無いことがわかったらそのまま帰ってくださっていいですよ。用事があったらインターホンで呼んでもらえますか?いま肉焼いてるんで。硬くなっちゃってると思うんスよ。お腹がすいてるんです。」

そうして、ご飯を食べてテレビを見ていて、たぶんもう帰ったのだろうと思っていたのだが、けっこうな時間が経ってからふと窓の外に目をやると、なんと、擦りガラスが赤く明滅しているではないか。
パトカーが来てうちの前の狭い道路で赤色灯を回した状態で停車しているのだ。
驚いて外に出てみると、なんだか暗がりの中で警察官も増員されてうちを取り巻いているいる様子なのである。

「なにやってるんですか!近所の人達に事件があったと思われるじゃないですか!なんなの?違法なの?違法だったら私が悪いですけど、そうじゃなかったらあなた、ものすごく失礼ですよ?とりあえず調べるのは自由にやってもらっていいですけど、パトカー。赤色灯すぐ消して。それから警察官がいっぱいうちを取り囲むのやめてもらえますか?」

といって、赤色灯を消してもらって家の周りの物々しい男達に離れてもらって、

「で、何がどうなってるんです?」

と尋ねると、

「本部に写真を送って確認してもらっていますのでもう暫くかかります。」

とのこと。

家に戻ってテレビを見ていると、暫くしてから呼び鈴が鳴った。

警 「まんがいち中に火薬が残っていると火薬取締法違反になる可能性があります。」

あー。
なるほど。
そうきたか。
それは確かに、割ってみたことが無いのでわからない。

警 「なので、回収して処分することになりました。」

トギトギ 「え?でも穴あいてるんだから処理されてるでしょ。火薬が入ってなければ違法じゃないんでしょ?」

警 「いや、回収ということに。」

トギトギ 「令状が無いんだったら任意提出だから、なりましたっていうのはおかしいでしょ。」

しかしよくよく考えてみるとこれから何かに使う予定があるわけでもない。四角ければ良い金床になりそうだが丸いので座りが悪いのである。
そして実はこれを持って3回ぐらい引っ越ししているのだが、粗大ごみに出すとややこしい話になりそうだし、そこらへんに不法投棄するわけにもいかないし、そのたびにウスウス邪魔だな~~と思いながら持ち運んでいたのである。

トギトギ 「まあでも何かに使ってるわけでもないので、そっちからのお願いということならお渡ししてもいいですけどね」(もったいぶって)

警 「では、その方向でお願いします。」

”火薬類の発見届”というものを書くよう依頼された。
自分としては火薬類と思っていないのだが、これを提出することによって私が火薬類だと認識していた証拠にされてしまうのではないのか?という疑義があったので、
”自分としてはこれが火薬類だとは思っていないけれど、もし危険なものであれば警察で処分してください”
的な言い回しの文言を「物件の措置」という欄に付記することになった。

毛布を持って来て、お巡りさん二人が両端を持って車まで運んだのだが、むちゃくちゃ重いことに驚かれていた。
40キロぐらいはあったと思う。1人でも持ち上げられなくは無いので60キロは無かったと思う。
世界大戦のころはこれを兵隊が手で砲身に装填していたという。ものすごい重労働だったろう。

トギトギ 「どこで処分するんですか?」

警 「自衛隊に持って行くことになりました。」

トギトギ 「どうやって火薬があるか調べるんですか?」

警 「いや、調べないです。このまま処分。」

なんじゃそら(^^;

分解してもらって、やっぱり合法だったじゃないか!と胸を張ってみたくもあり、しかしまんがいち火薬が残っていた場合は、たぶん過失処分規定なんか無いと思うけど未必の故意で有罪になったりするのかなあと心配であってみたり。



さて、この出来事は当時もブログに書こうかなとちょっと思ったのだが、刃物とはなんの関係も無い私的なことなのでまあいいかと書かないでいたのであるが、実はこういった砲弾の残骸を加工して包丁を作っている会社があるのだ。
とうぜん、日本ではない。
台湾に。

http://photrip-guide.com/2016/04/05/kinmen-knife/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E9%96%80%E5%8C%85%E4%B8%81
https://www.maestrowu.com.tw/

台湾はもともと、清朝を倒して中国大陸に成立した中華民国で、第二次世界大戦が終わったあと、ソ連の支援を受けた中国共産党に攻撃されて台湾に落ちのびた国なわけであるが、この争いのときに中国共産党の人民解放軍が台湾に向けて撃ち込んだ何十万発もの砲弾を再利用して包丁に作り直しているのである。
日本の対応とくらべると実におおらかなお国柄だ。
記事の写真を見ると弾頭が残っているものまであるので、対応としては日本の方が好ましいと私でも思うが。

どんな包丁なのだろうと気にはなっていたのであるが、なんと此の度、その包丁の現物を送って来ていただいた方がいたのである。
この記事はその包丁の記事の前振りである。
本編の方が短くなるかもしれない。


つづく。

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藝祭2019

東京藝術大学の学園祭に今年も行って来た。

模擬店で買い物をした。オチョコ。

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益子焼は黒や赤茶といった濃色でずっしりとした質感が特徴であるが、このお猪口は淡色で重厚ではなく、厚みはちょうど口当たりの良い感じである。

なんていうことをWikipediaの益子焼の解説を見ながらテキトーに書いてみたが、ほんとは焼き物には大して興味は無いし、「ナントカ焼き」とかいった種類はほとんどわからないし、高いものと安いものの違いなどさっぱりわからない。
ただ、近年店頭に並んでいるものの多くは型に入れて形を作って印刷機で手書き風の模様をプリントしたようなものが多く、面白味が無いのだ。食器は機能・性能が何より大切な仕事の道具では無いので、できれば手造りで風合いの感じられるものが好ましい。

ただし好事家では無いしお金持ちでも無いので、高価なものが欲しいわけでもない。

それで、芸大の模擬店のようなところでは、基本的には相応の価格のきれいなものが販売されているが、端っこでちょっとアラがあったりするものが廉価販売されていることがあるのだ。
しかしこういうところで売られているお安い品物は、製造コストの安い国で大量生産した粗製乱造品とは違うので、シゲシゲと見ればなるほどここかなと思うような多少のアラはあってもそれはそれで面白味として楽しむことができたりするのである。

しかしこのお猪口はフチに何かちょこっとついているのがアラなわけではない。

安いのを買ったのではないのだ。

ほし~~~~!!!!と思って買った品物なのである。

ひとによってはウゲ~~~!!!!と顔をしかめるかもしれない。

このチョボっと出ている部分がいったい何なのかというと、

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こういうこと。



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カワイイ。

孵化して間もない赤ちゃんトカゲが、ちょうどこれぐらいの大きさ。

顔もチョーカワイイ。

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お酒が進みすぎてヤヴァい。


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作家さんは、陶芸学科(でいいのかな?)の修士2年生の、矢津田貴慧さん。
ご実家が窯元で、今年卒業されてそちらで仕事をされるとのこと。

紹介してもらえると嬉しい、ということだったので、Facebookのページをリンクしておく。作品が何点か紹介されている。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100014672943117

このような立体的な焼き物はあまり見かけないのだが、お聞きしてみると、焼く前のまだ柔らかい状態で、立体物をつけた部分が重みで歪んでしまいやすいのだそうだ。

いまは卒業制作で忙しくすぐにはできないが、なんと、オーダーメイドも受け付けてくれるそうだ。

お値段感は直接頼めば、お猪口ぐらいの大きさなら、多少は細かい注文をつけても1万円以内ぐらいだと思う。

ただ、こういう手仕事のものは作業時間で値段が変わるので、すごくディテールにこだわってほしいとか、自分の飼ってる子とクリソツのを作ってほし~!とか頼みたければ、たとえば一点の造形に半日も時間をかけて、材料費とか加工費とかひっくるめて1万円というのは、仕事としてはムリなお願いだろう。それにやったことが無い作業だとうまく行かないリスクもある。

と、

「このブログを見た人からムチャクチャな注文をされて困っている」

といった苦情が来ないように、いちおう申し添えておくが。

それをふまえて、それでもほし~~!!というトカゲ(および酒)好きの方、おひとつどうでしょう。



その他。

今年は展示が少なかったみたい。そのかわり、どう見ても芸祭のために義務的に作った「やっつけ仕事」的なのは無かった。
撮影した作品は「なんとなく」で、ぼくが気に入ったものではあるけど、上位からいくつ、というわけではない。
そもそも撮影自体あんまりしてない。

カワイイ立体。

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Sumb (1)

亀 モザイク画

Sumb (2)

Sumb (3)

イカ モザイク画

Sumb (4)

Sumb (5)

Sumb (6)

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東大五月祭で行われるたたら製鉄について、基礎知識

たたら製鉄がよくわからない人に、専門家ではない私の大雑把な理解で説明してみたいと思う。

たたら製鉄というのは日本が昔から明治大正時代ぐらいまで行ってきた製鉄方法だ。


§そもそも鉄とはなにか

鉄というのは26番元素である。

水は水素2つと酸素1つがくっついた分子である。水の元である水素は1番元素で、酸素は8番元素だ。
元素は全ての物の元となっている物質で、いまのところ118個存在するということになっている。
家も車も私たちの体も火も土も、すべてのものは元素の組み合わせでできている。
その118個の元素のひとつで、26番目の元素が、鉄である。

鉄は質量比でいうと地球を構成する物質の中で最も多く、なんと、地球の重さの1/3ぐらいが鉄なのだそうだ。
しかし地面を掘ると鉄が出て来るわけではない。

地球上にあるほとんどの鉄は、鉄鉱石とか砂鉄という状態で存在している。

砂鉄は砂場なんかで磁石をひきずるとくっついてくる黒い砂粒だ。鉄鉱石は日本では産出しない。

砂鉄の正体は酸化鉄である。鉄と酸素がくっついた物質だ。黒錆といってもいい。
水は水素と酸素がくっついてできているが、水素とも酸素ともまったく性質の違うものである。それと同じように、鉄と酸素がくっついた酸化鉄も、鉄とはまったく性質の違うものだ。砂鉄をいくら集めてもそのままでは包丁は作れない。

いわゆる鉄と私たちが言っているような、製品の素材に使ったりできる形にするためには、酸化鉄から酸素を分離する必要がある。


§製鉄

砂鉄や鉄鉱石といった酸化鉄から、酸素を分離して、鉄にする作業が、「製鉄」という作業だ。

現代の製鉄は高炉という100メートル以上の塔のような建造物の中で行われる。
素人のざっくりとした認識でいうと、酸化鉄を高温に加熱した状態で一酸化炭素や二酸化炭素に触れさせると、酸化鉄から酸素が分離して一酸化炭素や二酸化炭素になるのだそうだ。

炉が高いほど温度を高くしやすいので高炉を使う。

鉄というのはおよそ1500度ぐらいで溶ける。高炉の温度はそれ以上になる。
高炉の上部から鉄鉱石と高温にするための燃料のコークスを投入すると、下から溶けた鉄が出て来るという仕組みになっている。

高炉はいちど操業をはじめると、炉が寿命になって廃止するまで何十年も止まらずに操業し続ける。
もし停止すると再開するときに巨大な炉全体を再加熱する必要があるので、燃料効率がとても悪くなるのだ。

高炉の下から出て来る溶けた鉄には、炭素がたくさん含まれている。
この場合の「含まれている」というのは、酸化鉄や水のように鉄と炭素が化学結合しているのではなくて、鉄の組織の間に炭素がたくさん取り込まれているという状態である。

あらゆる鉄には多かれ少なかれ炭素が含まれている。
そして、この炭素の量の多い少ないによって硬くなったり柔らかくなったりする。
炭素は鉄に含まれる元素の中でとても重要な役割をするものなのである。

炭素の含有量が0.02%以下の鉄を「純鉄」という。
0.02%~2.14%の鉄を「鋼/はがね」という。
2.14%以上の鉄を「鋳鉄/ちゅうてつ」という。

私たちの身の回りで使われている大半の鉄は鋼に分類される。
南部鉄器やマンホールの蓋などは鋳鉄だ。

鋳鉄は非常に硬いので加工しづらく割れやすい。

高炉から出て来た鉄は4%ぐらい炭素を含んでいるそうで、「銑鉄(せんてつ)」と呼ばれる。
マンホールや南部鉄器に使われている鋳鉄よりもさらに炭素含有量が多く、とても割れやすくてそのままでは鉄材料として使えない。

そのため、転炉という炉で、素材として使える程度に炭素の量を減らす作業を行う。
このようにしてようやく、鉄が出来上がるのだ。


§たたら製鉄

たたら製鉄は明治時代か大正時代ぐらいまで日本で行われていた製鉄方法だ。

”たたら”とは本来、製鉄炉に空気を送り込むための送風装置のことである。足踏み式のふいごだ。「たたらを踏む」という慣用句はここからきている。
しかし現代行われているたたら製鉄では足踏み式の送風装置は使われない。東大の五月祭でも東大生がたたらを踏んでいる光景は見られないだろう。

昔のたたら製鉄がどのようなものだったのか、正確な記録は無いようだ。
土地によっても炉の形なり手法に違いがあったかもしれない。
しかしたたら製鉄の炉は高炉ではなかった。2メートルも無い。だからあまり高温にはならない。
酸化鉄が還元される程度の温度にはなるが、鉄が溶けるほどの高温にはならない。
このため炉の底から溶けた鉄が流れ出て来るということが無い。
炉の中に原料の砂鉄と燃料の木炭を投入すると、炉の底に固形の鉄の塊ができるのだ。

固形なので、炉から完成した鉄を取り出すために炉を叩き壊さなければならない。
製鉄するたびに新しく炉を作って、製鉄が終わったら壊す、という大変手間のかかる製鉄方法なのである。
新しく作った炉自体を温めることから始めなければならないので燃料効率も大変悪い。

そのかわり、溶けるほど高温にならないために、炭素をあまり多く含まない鉄ができる。
すると、転炉で炭素を減らすという作業は必要無くなるのである。
先に書いたような「銑鉄」ではなく、いきなり製品に使える鉄ができるのだ。
だから、たたら製鉄のような製鉄方法を「直接製鉄法」といい、現代のような転炉での脱炭工程が必要な製鉄方法を「間接製鉄法」と言ったりもする。

たたら製鉄で炉の底にできる鉄の塊のことを「鉧(けら)」と言う。

溶けた状態の銑鉄だと炭素などの成分の分布が全体に均質になるのだが、鉧は固体の状態なので部分部分によって炭素その他の不純物の分布が不均一になっている。
先に書いたように、炭素の量によって鉄の硬さが変わってしまうので、不均一なままで鉄製品を作ると、部分部分で硬さが違ったものができてしまう。

そこで日本刀の制作などでは、鉧を細かく割り砕いて、品質の良い部分だけを選別して、選別された小さな塊を集めて加熱して叩いて品質の良い鉄の塊に作り直すといった作業を行う。

鉧を小割りにした小片の中で、、日本刀の材料などに使われる高炭素で良質な部分が、玉鋼である。



今回東大で行うのは炉から鉧を取り出すところまでのようだ。

毎年、作った鉧は何にも使われずにそのまま放置されてしまっているそうである。

もったいない。

現代の日本刀の作刀に使われている玉鋼の価格は、高級刃物に使われている白紙とか青紙といった鋼材の10倍以上はするとのこと。
だから日本刀の値段もすごく高くて、新しく1本作ってもらうと100万円以上はする。

本格的な操業であれば三日三晩かけて行うところを、半日ほどでやってしまうという事情もあるので、もしかすると鉧の質は少し劣るのかもしれないが、仮にハガネとして良くなくても、地鉄に使えば面白い鉄肌になるだろう。

カンナやノミを作っている鍛冶屋さんの地鉄とか、カスタムナイフ作ってるビルダーさんの地鉄とか、鉄工芸されている方の素材とか、いろいろ使いたい人はいるんじゃないだろうか。
頼めばもらえるかもしれない。
自分で小割にしたり折り返し鍛錬したりする必要があるのだが。
私は鍛冶屋じゃないのでそういう作業ができないのだ。

たたら製鉄 操業見学

5月18日(土)/19日(日)に東大で5月祭という学園祭があるんだけど、そこで例年たたら製鉄の操業をしているそうなので、見学に行く予定である。

興味のある方、一緒に行きませんか。
いまのところ両日とも朝から行こうかなと思っている。

たたら製鉄というと、知識のある方は三日三晩寝ずに番をするといったイメージをお持ちかもしれないが、小規模なためか、朝火入れして、3時ごろには作業が完了するということだ。

刃物とはなんの関係も無い下品な話題

うちの庭には塀が無く道路に直面している。
狭いので塀を作ると車の出し入れが難しいのだ。

ある日、仕事に出かけようとしたら、車の陰にウ●コされていた。やめてくれー!!!
量的に、どう見ても犬猫のそれではなく、ヒトのものだ。
幸いというか、コンクリート敷きではなく土庭なので、スコップで脇に大穴を掘って、触れないように下の土ごとすくって埋めた。
しかし、ほんとーーーにやめてほしい。

ダミーでも防犯カメラとかつけといた方がいいのかな。

住居不法侵入罪で警察に告訴しようかしら。

敷地に足を踏み入れたぐらいでガミガミ言う気は毛頭なく、問題はウ●コなのだが。


そこで、ふと気になったのだけれど、他人の敷地に勝手に侵入して排泄して立ち去るという行為は、住居不法侵入罪以外のどんな罪になるのだろうか?


壁や車が汚されていたら、汚れているだけでも器物損壊罪になる。しかし庭の土の地面はたぶん「器物」にあたらないと思うのだ。

だとしたら、刑法では該当しそうな項目が見当たらない。


迷惑防止条例にも該当しそうな項目が無かった。


軽犯罪法では、

二十六  (タン・ツバ・便等)
街路又は公園その他公衆の集合する場所で、たんつばを吐き、又は大小便をし、若しくはこれをさせた者

二十七  (投棄)
公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物又は廃物を棄てた者

このへん、どうかな?と思ったのだが、

まず26号は「公衆の集合する場所」なので、うちの庭は該当し無さそうだ。
へー、「公衆の集合する場所」じゃなければ立小便て違法じゃないんだ。人のいない山の中とかならいいんだね。

27号は「公共の利益に反して」と「棄てた」をどう解釈するのか。
うちの庭にすると私の利益には反しているけれど、公共の利益にも反していることになるのか?それにウ●コすることを「棄てる」と言うのかな?ご近所トラブルの嫌がらせで他人の家の前とか敷地に糞便をまき散らす、みたいなのであれば「棄てる」でいいと思うんだけど。


いずれにしても不法侵入だから罪であることに間違いはないし、不法侵入の方が軽犯罪法違反より重罪だから、軽犯罪法にぴったり該当する規定があったとしても牽連(けんれん)罪というルールで不法侵入でしか処罰されないんだけど。


だけど、ひとの家の庭でウ●コして放置するという行為自体が、刑事上は何の罪にもならない可能性があるというのは、どうも釈然としない。

もし容疑者が捕まって刑事裁判になるようなことがあったら、出廷して被害者証言で

「俺は不法侵入じゃなくてウ●コに怒ってるんだ!!」

と、強く訴えたいデス。

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ベルギーの天然砥石屋さん 【経過】

前回ブログの件で何人かの方からご連絡をいただきました。
ありがとうございます。

先方のトーマスさんがお忙しいようで、まだ予定が決まっていません。
今週中にはスケジュールのオファーリングが頂けそうです。
今しばらくお待ちください。

経過報告まで。

テーマ : お知らせ
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あけましておめでとうございます。

今年もお正月に、ここ数年恒例の福島詣でをしてきた。

寝坊してしまい、初日の出は常磐線を走ってる途中の千代田PAで撮影。

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去年は南相馬ICまで行ったけど今年は浪江ICで降りた。
ここらへんは通行はできるけどまだ帰還困難区域。

道路沿いの国玉神社というところに空間放射線のモニタリングポストがあった。

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「5.11μSV/h」。だいぶマズい。

ふつうの人がどれぐらいの放射線を浴びるとマズいのかという明確な基準は無いのだが、レントゲン技師なんかの限度量について医療法に規定があって、それによると5年間の合計で100ミリシーベルトということになっている。10万μSVだ。これを1時間あたりになおすと、2.28μSVだから、5.11μSV/hだとその倍以上ということになってしまうのだ。

ただし、ここで写真なんか撮ってたらアブナイ、というような線量ではぜんぜん無い。
歯医者さんのレントゲン撮影でも1度に10~20μSVぐらいの放射線を浴びる。CT検査なんかになると6千μSVとか7千μSVといった量の放射線だそうだ。5μSV/hというのは1時間そこにいると5μSVという意味だから、CT検査1回で浴びる放射線量はここで2ヶ月近くキャンプするのと同じぐらいなのだ。だから大人が一時的に滞在したからといって神経質になるようなレベルではない。

しかし居住すると考えるとずっと放射線を浴び続けることになるので、せめて1μSV/h未満ではあってほしい。
だからまだ帰還困難区域なんだろうけれど。


社殿は柱が傾いて廃れたまま。

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南相馬の小高地区。
津波に何もかも浚われてしまったところ。
去年も同じところに来たのだが、同じ場所だったのかわからないぐらい廃屋や立ち木の撤去が進んでいた。

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このあたりはもう帰還困難区域では無いのだが、さすがに住んでいる人はほとんどいないようだ。
お墓参りの家族がいただけである。

貴船神社は社殿が撤去されて小さな祠(ほこら)が設置されていた。

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廃墟ばかり撮影しているが、復興は確かに進んでいる。
真新しい家が多かった。
墓所の墓石がみな新しくなっていたりする。
コンビニエンスストアがたくさんできていた。
去年は廃棄物の黒い袋がそこかしこに積み上げられていたが、いまは特定のエリアに集約されていて道端に置いてあるような状況ではなくなっていた。


とある小さな港で。
片隅に新しい地蔵がたくさん並べられていた。

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慰霊碑が倒れたままに放置されていた。
強風か何かのせいだろうか。

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死んだひとのためと言いながら、実は私たちは自分自身の激しい絶望を自慰するために碑を建てているのではないだろうか。
しかしどんなに強い悲しみや真っ黒な絶望も、時間が経てば薄れて忘れる。
これは人の心の健康な機序である。
ネガティブな感情にいつまでも捉われたままでは、人は生きてゆくことができない。

しかしすっかり忘れてしまってはいけないと思う。
頭ではそう思っていてもあのときの感情は確実に胸の中から損なわれてしまっているので、たまにそれを取り戻そうとして、私はこの場所にやってくるのかもしれない。

テーマ : 謹賀新年
ジャンル : 日記

ホンダ・ピープル

原付の法定速度制限30キロというのは、私は断固として撤廃すべき法規定だと思っている。

原付が不安定な乗り物で30キロ以上の速度を出すのが危険なのだろうか。
それとも、1日の講習だけで技能試験らしい技能試験もなく、あるいは自動車の免許を取ればまったく練習も技能試験もせずにオマケでついてくる、簡単に取得できる免許制度だからだろうか。

観念論ではなく、現代の日本の道路交通事情と原付として売られている製品の性能に即して考えてみるべきだ。

前者に該当するような原付はいまや販売されていない。
50キロで日本のふつうの道路を走ると危険な原付なんか、無い。
自分で作れるじゃないか、とか、輸入車にはスンゴイのがある、という指摘は、正しい。
しかしもしそれが理由で30キロ制限されているのなら、原付としてナンバー取得可能な車両の要件を厳しくする方が正解だ。時速40キロで日本のふつうの道路を走ると不安定な乗り物に、ナンバーを発行してはいけないと思う。

後者についても同じで、もし簡単に免許を取得できるから速度を30キロに制限すべきだというなら、免許の取得要件をもっと厳しくして、50キロや60キロで道路を走っても不安の無い人にだけ免じて許可すべきなのだ。オートバイで60キロも出して走るのコワーイ!というような人は現代の日本の道路をオートバイで走ってはいけないと思う。

ヘルメットの着用が義務付けられた当初は何だよめんどくさーと思っていたが、これは全くもって正しい規制だったと思う。このとき同時に30キロ制限という規制を撤廃すべきだったのだ。

いまや原付の30キロ制限で恩恵を被っているのは、簡単に違反を取締できて実績と実益を得られる警察官だけだろう(赤切符の罰金は国庫に納付されるが青切符の反則金は所轄警察に還付される。)。
もちろん私は原付なんてバカバカしいものに乗る気はサラサラ無いので所有している50㏄の三輪バイクは青ナンバーのミニカー登録だ。


さて、原付が30キロ制限なんてことになったのがいつ頃なのか調べていないが、おそらく、かなりの割合の道路が未舗装路であった時代に、こんな文字通り「原動機付きの自転車」が走っていたころには、50キロや60キロで走るとほんとに危険だったのかもしれない。

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古びた電動アシスト自転車ではない。

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ウィンカーもライトもついてる!

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もちろんナンバーもついている!

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バッテリーとモーターではなく、燃料タンクとエンジン(笑)

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マフラーも!(笑)

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チェーンの脱落防止だと思われる。

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カギもちゃんとついている!
KTMフリーライドよりすごいかも!!

オーナーさんは直して乗るそうです(笑)

テーマ : バイク
ジャンル : 車・バイク

青山熊野神社

いつもお世話になっている青山熊野神社

住所:東京都渋谷区神宮前2-2-22
最寄駅は東京メトロ銀座線外苑前駅

どんな神様が祀られているのかネットでちょっと調べてみた。(宮司さんに確認したわけでは無いので間違ってるかもしれません。)

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本社に祀られている神様

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1.五十猛ノ命(いだけるのみこと)
スサノオの息子、オオヤツヒメ、ツマツヒメの兄
林業、造船、航海安全、大漁の神様
商売繁盛、開運招福、悪疫退散、厄除け
 
2.大屋津姫ノ命(おおやつひめのみこと)
スサノオの娘、イソタケルの妹、ツマツヒメの姉
林業、建築業の神様

3.抓津姫ノ命(つまつひめのみこと)
スサノオの娘、イソタケル、オオヤツヒメの妹
林業、建築業の神様

4.伊弉冊ノ命(いざなみのみこと)
イザナギの妹、妻
創造神、海の神、製鉄の神



枝宮とその神様

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秋葉神社

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秋葉神社ってAKBグループなどで有名な秋葉原あたりの神社かと思っていたが、総本社は静岡県だった。
秋葉原という地名もこの秋葉神社を分祀したことに由来してつけられた名前だそうだ。秋葉原を略してアキバと呼ばれていると思っていたが、アキバの方が本来の名前だった。

5.火ノ加具土ノ神(ほのかぐつちのかみ)
イザナギ・イザナミの子
火避け 火伏せ 竈(かまど)三柱神のひとつ


伏見稲荷

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ご存じの京都にある伏見稲荷神社。お稲荷さん。

6.大宮能賣ノ大神(おおみやのめのおおかみ)
アマテラスの侍女、天皇守護八神の一柱、穀物神であるウカノミタマに使える巫女の神格化
旅館や百貨店など接客業の守護神、家内安全・家族和合の神、商売繁盛

7.宇賀ノ御霊ノ大神(うかのみたまのおおかみ)
スサノオとカムオオイチヒメの娘
穀物の神様、農業の神様、商工業の神様

8.佐田彦ノ大神(さたひこのおおかみ)
猿田彦の別名。サルタヒコは天孫降臨の際に、天照大神に遣わされた瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を道案内した国津神(くにつかみ/各地の土着の神様)。
田の神様

9.田中ノ大神(たなかのおおかみ)
由来不明。
田の神様

ひそかに鎮座するお稲荷さん。
カワイイ・・・

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御嶽神社

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蔵王権現を祭る神社。
総本社は吉野金峰山寺の蔵王権現堂(奈良県)。

10.大己貴ノ命(おおなむちのみこと)
大国主の異名 スサノオの息子、または七世の孫
国造りの神、農業神、商業神、医療神、縁結びの神。
中世には武士や刀鍛冶などから武神、軍神としても広く信仰されていた。

11.少彦名ノ命(すくなびこなのみこと)
大国主の国造りに際し、船に乗って波の彼方より来訪した。
医薬・温泉・禁厭(まじない)・穀物・知識・酒造・石の神
山や丘の造物者であり、命名神



テーマ : 東京
ジャンル : 地域情報

光の反射!

光って鏡で反射するじゃない。
光が鏡にぶつかって跳ね返ってるんだと思ってたんだけど、実は違うんだって。

今月発売のNewton(2016年9月号)によると、

「可視光線が金属に到達すると、金属表面の自由電子が可視光線と同じ振動数(1秒間に振動する回数)で振動し、可視光線をいったん打ち消して中に進入させません。そして同時に自由電子は、自分自身の振動によって同じ振動数の可視光線をつくり、金属表面から放ちます(反射)。」

なんだって。

壁にボールをぶつけたらそのボールは壁に吸い込まれて、同時に壁がボールをつくり出して発射する。みたいなことだよね。

スゲー。
どうやって調べたんだろう?

金属元素の特集の中で、
“金属の光沢は、自由電子がつくりだしている”
ということの説明なんけど。

金属以外の原子だと違うのかな?
それとも反射率(発射率?)の違いがあるだけで作用の機序は同じなのかな?
金属以外の原子でできた物でも光沢のあるものはあるけど、その光沢の発現の仕方が金属とほかの原子のものとで違いがあるのかな?
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