JPAN DIY HOMECENTER SHOW 2010 ←日本語使わんかなあ。

27日~29日まで、幕張でDIYショーというのをやっていました。
京都で天然砥石の採掘をしている砥取屋さんが東京にきて試し砥ぎをさせてくれるというので、包丁抱えて行ってきました。

先述しましたが、ステンレス系のZDP-189とハイス鋼のペティと、炭素鋼系で詳細不明なスウェーデン鋼の牛刀、青二のフグ引きを持って行きました。


砥取屋さんは関西弁の陽気で親切ななおじちゃんでした。

左が砥取屋さん(土橋さん)、右がわたし。
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ブースは小さいのにずっと人がいっぱいで忙しそう。

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砥石。ざっくり並べていますがこれだけでもひと財産。手前の桐箱入りのは75万円だったかな?
今は山が無くなってしまっていて、まだ天然砥石を採掘なさっているのは実質的に砥取屋さんだけではないか、とのことです。海外需要も増えているそうです。

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千葉県で刀の鞘を造っていらっしゃる中俣さんという方に、お仕事の道具を見せてもらいました。
鉋が内側に反っています。これを砥ぐために、砥石も真ん中が出っ張った細い形になっています。
道具もそれを手入れする砥石も自作です。私は砥げません。

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試し砥ぎをさせてもらいました。ステンレス系も炭素鋼系も天然砥石でしっかり砥げます。
今回は青紙とかZDPとか硬い鋼材を当ててみて、個人的に感触が好きだったのはこれ。そういえばうちにも白巣板のコッパがあって気に入ってるんでした。やっぱり大きいのがいいなー。

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その他。
新潟の三条鍛冶道場という体験ブースがあって、参加してみました。
会場の都合で火の仕事は体験できません。砥ぐだけ。
私はほとんど手砥ぎだけで大きな回転水砥石というのを使ったことがなかったんで、面白かったです。
ちょっとはマシにできるかも。と期待して挑戦しましたが、うまくいきませんでした。


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実質的には砥ぎ体験です。
大阪の堺では分業制になっていて、鉄の塊を整形して焼き入れするまでの鍛冶仕事と刃を付ける砥ぎ仕事は別になってますが、三条では鍛冶屋さんが刃付けまで全部やるんだそうです。
そういう意味では鍛冶体験と言っていいのでしょう。
わたしは回転砥石を体験させてもらうところ以外、手砥ぎで仕上げるところはいつもやってることで、両隣の人にアドバイスしたりしてたんだけど、ちょっと残念でしたw
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ZDP-189

静岡の知り合いが、

「派手に欠けてる家庭用包丁があって、デパートの催事場で買ったんだけど3万円ぐらいした。」

というから、家庭用でそんなバカ高い包丁があるわけないと思って、ぼったくられたんじゃないのー??と言ってたんだけど、現物を見たらZDP-189だった。

ZDP-189は日立金属の高級刃物鋼で、錆び難いステンレス系鋼材なのに適切に熱処理するとHRC硬度が65以上、炭素鋼系で最高硬度の青紙スーパーより硬いというハイテク鋼材だ。ヘンケルスのツインセルマックスなんかもコレを使ってるらしい。


日立金属のホームページに、硬すぎて割れやすいから注意してね。と警告されているぐらいで、みごとに欠けていた。


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刃先がいちばん派手だけど、アゴも欠けてるし刃線もちょこちょこ欠けている。
硬いというから覚悟して、慎重に砥石に当ててみた。ちなみに砥石はベスターの#220「あらと君」だ。滑る感触が強くてこれは難儀するかなあと思わされた。
ところが意外にちゃんと削れる。もしかしたら合わない砥石もあるかもしれないけど、ベスターは#800でも#2000でも#7000でも問題なく普通に削れたし、特別に時間がかかったわけでもなかった。
ZDP-189、ふつうに砥げます。これはすごいことだと思います。ATS34に焼き入れ性と耐磨耗性と磨き性
ついでに平もピカールで磨いときました。良い包丁を出されるとついついやっちゃいます(笑)


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ためしにニンジン切ってみましたが、切れ味は抜群でした。
抜群というのは「群を抜く」と書くけど、いま手元に砥いだ家庭用包丁が10本ぐらいはあって、文字通り、そのなかで明らかに切れ味が飛び抜けています。
欠けやすいので粗い使い方には向かないから、1本だけで何でもこなす万能包丁には不向きかもしれない。私が買うとしたら刺身包丁です。
しばらく預かっていられるから、もう少しいろんなものを切ってみます。


ちなみに今日は幕張でやってるJPAN DIY HOMECENTER SHOW 2010に行って砥取屋さんのブースで天然砥石で遊ばせてもらう予定だから、そこにも持っていきます。
このZDP-189と、ハイス鋼のペティナイフと、青2のフグ引きと、スウェーデン鋼の牛刀。

おまわりさんに見られたらとりあえず逮捕かなー(笑)


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刺身包丁の欠け

刺身包丁の欠けを取るときはどうしたらいいのでしょうか?

出刃包丁は切刃を砥石に当てて全体に押して行けばいいはずです。
このときシノギも後退して、刃角は維持されます。

しかし刺身包丁はシノギを後退させる余地がほとんど無いんですね。

シノギをそのままにして刃先だけ押すと刃角が変わります。私はふぐ引きを持っていますが、刃角が鈍くなるとふぐ引きの意味が無くなってしまう気がする。

この件どうするべきなのか、こんど正本さんとか木屋さんに聞いてみようかと思います。
使う人が判断することなのかもしれませんけどね。
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スウェーデン鋼

ミソノのスウェーデン鋼の包丁を修復しました。
ゴリゴリ砥いでシコシコ磨きました。

スウェーデン鋼というからステンレスなのかと思ったら、炭素鋼系というのかな、錆びます。
スウェーデン鋼にもいろいろありますからね。
どんなものかはよくわかりません。

日立の青や白と比べると小傷が消えにくいです。硬いということなのかなあ?

切れ味はいいけど、砥ぎたてはどんな包丁でも切れますし。体感的な鋭さは刃厚や重みの問題も大きいですし。切れ味というものについては、科学的な判断基準が無いのです。仮に基準を作ったとしても、カッターナイフがいちばん鋭い!なんて結果になるかもしれないですし。


ビフォー

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アフター

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サイズは先を切り詰めたので刃渡り約24センチです。
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元の包丁はたぶんこれだと思います。


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良く切れる包丁と切れない包丁。どちらが危ないか。

良く切れる包丁よりも、切れない包丁の方が危ない。
と言われます。

だけど私が包丁をキンキンに砥いだら「手を切ってしまった」と言うひとが、けっこうたくさんいます。

なんでか。

切ってしまうのはたぶん、切れ味のギャップのせいです。

私が砥ぐ包丁は、こういっちゃ申し訳ないけど(^^;、コテンパンに切れないものが多いです。もーぜんぜん。切れるようにしたら魔法使いみたいに言われることもしょっちゅうあります。
それで、切れないときと同じように使ったらサクっと指を切ってしまうみたい。

思うに、切れる包丁だったらスパンと切れてしまうはずなのに、刃が磨耗しているせいで指を切らずに済んでいるといった人が、けっこういるはずなのです。


良く切れる包丁で、指を切らないような包丁の使い方を覚える。


これがたぶん大事なのです。

その前提として、包丁はマメにきちんと砥ぎましょう!


良く切れる包丁で刻み物をしていたときに薄皮一枚スライスしてしまった図。
美しい切り口(^^;

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