和包丁は裏が命

錆びた片刃の和包丁。

裏さえきれいになれば使えるようになります。


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深くない錆は研磨剤で軽くこすって落とせばいい。

大雑把に表面の錆を落とすとこんな状態になります。

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上が表。
虫食いのように小さな点錆があります。これが深い錆。
裏は表よりマシ。

図示するとこんな感じ。

(表)
表2_Color

(裏)
裏_Color



さて、片刃包丁はどう研ぐか。

基本的には表だけ研ぎますよね。

たとえば赤い破線の部分を研ぐわけです。

表2_波線_Color

表は見た目に多少点錆が残っていても、刃線には出ません。研ぎあがりはまっすぐ。
刃線がガタガタになってしまうのは錆がハガネを貫通している場合だけ。

裏はどうか。

裏_波線_Color

裏は少しでも凸凹が残っているとそのまま刃線に出ます。刃線がガタガタになる。
理屈がわかるかな?

だから、裏の錆だけはしっかり除去しないといけません。

ちなみにこの作業、素人がうかつにグラインダーやリューターを使って削ると、焼きが戻ったりハガネの層を貫通してしまうキケンがあります。
私は砥石の小割れ(欠片)で磨きなさいと教わりました。時間がかかるけど刃物を壊す危険は少ないです。


錆を削った状態。

010_20120201124720.jpg

011_20120201124720.jpg

中砥までしか磨いてない状態なので粗いですが。
あと、皮一枚削り落とすのが勿体無いからアゴはちょっと欠けたままですが。(こういうところは、修理品の場合お客さんと相談してどうするか決めます。)


これでいちおう使える状態になります。使い続けることができる状態。
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