庄三郎訪問

庄三郎に電話して、要ネジだけ入手できるか聞いてみた。


「私、研ぎ屋なんですが、要ネジがバカになってる鋏があるんですが、ネジだけ買えますか?」

「基本的には、預けてもらってこちらで全部修理させてもらうことになるのですが。」

「アリャま。もう研いで、組み付けるときに気付いたんですよ。お客さんには部品の実費下さいとだけ言ったんですが。二重で料金貰うわけにはいかないし・・・そちらの修理代がわからないと私が勝手にお願いすることもできないんで。」

「修理代は鋏を見ないとわからないです。」

「そうですね。ともかく一度、お持ちします。それからお客さんに決めてもらいます。」



行ってきた。

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足立区。うちから約30分。
国道4号線を少し入ったところにある。


斯く斯く然々説明してモノを見せると、

「うわーなんだこれー。」と。


新しいネジを専用のヤットコで取り付けてくれてるところ。

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へーそんなので回すんですね。と感心したら、

「そこらの道具屋さんに売ってるよ。うちに来る研ぎ屋さんはみんな持ってる。焼いて赤めて曲げて、みんな自分が使い勝手のいいように調整して使ってるんだよ。」

ザンネン。持ってません。検討します。だけど火床が無いので焼いて赤めてはできません。


「通りにくかったらネジ穴削って調整してね。」

刃体のネジ穴は手造りなので個体差があるのだ。

スプリングワッシャーはやはりどの鋏にもついているとのこと。他のメーカーの裁ち鋏では見ないから、たぶん庄三郎のオリジナル。刃体を軽く押し付けるので隙間が開きにくく、そのため、布を噛み込みにくい。理美容シザーは同じような役割をするバネがついてる物が多い。


“お預け”になると面倒だなあと思っていたがあっさり解決した。行ってよかった。


「おいくらでしょう?」

「あげる。」

「え?」

「いいよ、あげます。遠いところわざわざ来たんだから。」


ありがとうございました。

だけどどうせ部品代はお客さんに貰うんで。というと、交通費もらっときなと。

せっかくそう言ってくれたので、ありがたく頂戴しました。

尚これは私の人徳なので、誰が行っても貰えるなどと思わないように。(本来は部品売りもしてません。)


「直してばっかりいないで新しいの売ってよ。」

「いい鋏は簡単に直ってスパーンと切れるようになっちゃうんで(笑)」


実は研ぎ屋は刃物メーカーの敵。

壊してしまうヘタクソな研ぎ屋の方が、メーカーにとってはありがたかったり、とか。


ネジ一式。
順番が一箇所間違ってますが。

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ダメ夫くんとヨシ子ちゃん。

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