ためしてガッテン アルツハイマー予防&包丁超切れ味ゲット術

以前に同番組で放送した内容の補足。

研がなくても切れた!包丁テクニック感動編」と「まさかコイツが原因!? アルツハイマー新予防」の内容をそれぞれ補足した内容。

その中の、包丁の部分。


前回の番組で紹介した方法を実践しても切れない人がいる。二つの理由を紹介し、それぞれ解決法を示す。


ひとつは刺身(特にマグロ)の柵。

・柵には方向性がある。

・断面で確認して、逆らわない方向に切らなければならない。
magurosaku1.jpg
magurosaku2.jpg


もうひとつは包丁の状態。

・前回 “切れない包丁でも切れるテクニック” を紹介したが “全然切れない包丁” ではさすがに無理なので研がなければいけない。

・アンケートを取ると3年以上包丁を研いでいない人が32%いた。

・レーザー顕微鏡で撮影した包丁の断面の三次元画像を見ると刃先がひどく磨耗している。

・V字型シャープナーは縦研ぎになり刃先にギザギザがつかないので切れ味がよくならない。
※1/20mmほどのノコギリのようなギザギザが無ければ食材に引っ掛からないので切れないと説明。
※簡易シャープナーの中にも砥石が回転することで縦研ぎにならないものもあると補足。

・複合技として、V字型シャープナーで刃先を十分に尖らせ、その後、ホームセンターなどで売っている耐水ペーパー(紙やすり)#180~#400をまな板の上に置いて研ぐと切れるようになる。

・年に1度ぐらいはこのように研いだ方がいい。


以上のような内容。


所感。

刺身の柵の方向については気にしたことが無かったのでこんどから意識してみたい。
研いだ包丁なら関係ないかもしれないけど。


包丁については、 「ほらね。」(笑)

前回もそんなに簡単に解決する問題じゃないだろーと思ってました。

かなり磨耗した包丁をよく研いでいる研ぎ屋の立場から指摘すると、

ひどく磨耗した包丁にV字型研ぎ器は役に立たない。
荒砥石を使って5分ほどでカエリが出る包丁をV字型シャープナーで同程度の段階まで研ぐには30分以上かかると思う。1時間かかるかもしれない。1時間かけても鋭くならない可能性すらある。
それに、アゴから切っ先まで均等に研げないので刃線が変形する(中央が凹む場合が多い)。

5分といってもプロが荒砥石で5分も研ぐということは選りすぐった研削力の高い砥石で500回以上研げるということだから、結構な欠けでも無くなってしまう作業量なのだ。
その作業はV字型シャープナーにはできない。下研ぎに使うような研削力の強い荒砥石が仕込まれているはずもないだろうし。
簡易研ぎ器はあまりひどく磨耗していない状態の包丁をそこそこの状態に戻すために使う道具である。

3年も研がずに使ってる包丁は黙って研ぎ屋に出しましょう。

・耐水ペーパーと合わせ技なんてめんどくさいことするなら砥石を買えばいい。
3000円ぐらいで良く研げて使い勝手のいい砥石を手に入れることができる。
一般家庭なら5年~10年ぐらいは持つんだから高くない。
それを使って、年に1回じゃなくてせめて3ヶ月に1回は研ぐ。
耐水ペーパーは1枚100円しないけど家庭に常備してるものじゃないから、年に1回研ぐためにホームセンターまで買いに行くのって面倒じゃない?
耐水ペーパーも砥石もやる作業は同じで、砥石の方が作業が楽。

ちなみに私は耐水ペーパーを使うハサミ研ぎ機を持ってるけど、砥石の方が早いし勝手がいいので使っていない。


切れる包丁を使うと腕が上がって料理が楽しくなります。
味も変わる。
どんな食材でも臆せずチャレンジする気になれる。
刺身も肉も切り分けたものを買うより柵や塊の方が安いし。

「弘法筆を選ばず」という諺は逆に言うと凡人は良い筆を使った方が断然上手になるという意味でもある。技術の拙い素人ほど良い道具に助けてもらうべきだ。
関連記事

テーマ : 刃物
ジャンル : 趣味・実用

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

BROさん

Author:BROさん
東京都練馬区の研ぎ師です。
営業案内
ご依頼はこちら
ご意見・ご質問はこちら
ご利用頂いたお客様からのご意見ご感想はこちら

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QR
リンク