100均包丁を研いでみる。(2)

包丁の切れ味には、実は客観的な基準がありません。

硬さを測ることはできますが、切れ味を正確に測ることはできないのです。

刃先の鋭さがおなじでも、刃の角度や包丁の重さによって切れ味の感覚は変わります。切る物の硬さや大きさによっても変わるのです。

砥ぎやさんの基準は、爪に15度ぐらいの角度で当ててみて、沈めば合格。滑ると失格です。


この基準に照らすと、GALAXYの新品は残念ながら失格です。


切れ味を写真や図や文章で説明することはできませんので、せめて画像だけでもアップしてみます。

まずはアゴの部分のアップ。


砥ぐ前。新品状態。
ago01.jpg



砥いだ後。
ago02.jpg


ちなみに同じGALAXY777ですが三本買った中の別の包丁なので切刃の状態が違います。砥いだほうの切刃の面がなんだかうろこ状になっていますが、この個体は特にこういう模様が派手でした。ハンディーリューターで切刃を削ったように見えます。いくらなんでもそんなことをしたらかえって手間だろーと思うのですが、中国のことですから人件費の方が安いのかもしれません。
ほかの2本はそん風じゃ無いのですが、いずれにしてもしのぎ線がウネウネです。工員の熟練度や使ってる機械の問題でしょう。


次に、刃元側から見た縦の画像。

新品。
hasaki01.jpg


砥いだ後。
hasaki02.jpg


刃先の中途半端な小刃とかなくしちゃってます。
これで、わたし基準で「切れる」状態になっています。ニンジンもスカスカ切れます。これが100円で売ってたらバカ売れでしょう。だけどわたしが砥ぐと1050円もらいます(笑)
この状態で、もしかすると2~3000円の新品の包丁よりよく切れるかもしれません。

じゃあ1050円はらって100円の包丁を研いでもらったほうが2000円の包丁を買うよりお得かというとそうでもなくて、たぶんこの包丁は、すぐに切れ味が落ちてしまうと思います。硬い物や大きい物を切るとすぐに刃が欠けると思います。研いだ感じでは、欠けるというより曲がっちゃうかもしれないと思いました。とにかく柔らかい。
野菜ぐらいは大丈夫だと思いますが、総合的に勘案すると、やっぱりオススメできる包丁じゃありません。しかし100円でこんだけ造れるのはやっぱりすごいなと感心します。


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