ペティナイフ

ペティナイフはミソノが良い。
薄いから。

メーカーに確認すると、厚みは次のとおりという回答だった。

モリブデン鋼(鍔有り・鍔無し・サーモン共通) 1.7mm
モリブデン鋼 細身 1.6mm
スウェーデン鋼 1.6mm
440 1.6mm
UX10 1.8mm


スウェーデン鋼は錆びやすいが鍛造しているということなので薄いのだろうか。
モリブデン鋼の細身は身幅が狭いので峰の厚みも薄いのだと思う。
UX10だけ少し厚みがあるようだ。

年末に柄の折れたペティナイフを研いでほしいというお客さんがいて、使わないペティがあったので中古で買ってもらったのだが、ハガネの薄いものとハイス鋼の厚めものを何日か使って選んでもらうと、やはり薄いハガネの方が使い勝手がいいとおっしゃった。
ハイス鋼のはだいぶ前に合羽橋の釜浅商店で1万円ぐらいしたものだが、私自身も薄いハガネの方がずっと使いやすいと思っていた。

デメリットは大きかったり硬い物を切るには剛性が足りないということと、刃持ちが悪いことだ。
だから、マルチ用途の三徳や牛刀は必ずしも薄い方がいいとは言えない。
ペティナイフは皮を剥いたり細かい作業に特化するかぎり、薄い方が断然使いやすい。

ハイス鋼のペティナイフは2.2mmぐらいある。これはペティナイフの中でも厚い方だと思うが、貝印や藤次郎や木屋やグローバルやヘンケルスでもミソノのように薄いペティナイフは見たことが無い。


なおこの記事は最近話題のステマでは無いが、ミソノさんが謝礼をくれるというなら遠慮なく頂戴するので申し出てほしい(笑)

余談だが、もし親切な業者さんがお金をくださっても私はそのことをいちいちブログで報告する気はないし、それが道に外れたことだとは思わない。ステマに似たようなことなんて昔も今ももっと大規模に広告代理店がやってるんだから今さら騒ぐことじゃないと思う。
ほしのあきや小森純やピース綾部の本質的な問題は、ブログをわざわざ読んでくれるファンを無責任にカネでペニオク業者に売り渡した点だ。

私はお金を貰おうが貰うまいが良いと思うものを良いと書き、できるだけその根拠も調べて書く。思わない物は良いと書かない。それが私が読者に対する誠意である。


余談ついでにもうひとつ。
ペティナイフというのは和製英語である。
英語版wikiのkitchenknifeのカテゴリーにもヘンケルスのインターナショナルサイトにもペティナイフという種類の包丁は紹介されておらず、アメリカやフランスのグーグルでpetit knifeを検索すると表示されるのはほとんど日本メーカーの小型包丁だ。
欧米ではパリングナイフが日本のペティナイフに相当する。ウィキでは他にスモールナイフとしてトルネナイフ、デコレーティングナイフ、トリミングナイフ、フルーティングナイフが紹介されている。
包丁の種類は確認できるかぎり日本の方がずっと多いが、小型ナイフは欧米の方が細かく分類されている。
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テーマ : 刃物
ジャンル : 趣味・実用

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Re: No title

kanさんこんにちわ!

プロフェッショナルSは薄いんですか。シェフズナイフは研いだことあると思うけど、ペティはたぶん触ったことありません。

顎の厚くてゴツくなってる部分はボルスターと言います。

骨を割るという用途もあるようですが、海外のウェブサイトでは重量バランスを良くする、指をガードする、指にマメができにくい、などと説明されています。
溶接や嵌め込みではなく一体型だと、分厚い鋼材から削り出した証拠で材料費も手間がかかってる証拠だとして高く評価されることもあるそうです。

日本の研ぎ師はたぶんみんな嫌いです(笑)
研ぐことを考えてないんじゃないかと邪推してしまいますが、欧米はスティックシャープナーの文化だから大きな不都合は無いのでしょうか。しかし芽抜きなどにアゴが使えないのは実用上も不便です。

しなる刃物は私も好きです。用途によりますよね。

No title

はじめまして。
私もペティは薄いほうがいいと思います。
薄さに関していろいろ見て回った結果、ヘンケルのプロフェッショナルSが私が見た中では一番薄かったですよ。
刃渡り13センチでも1,.4mm程。 細身シェフナイフ(牛刀)18センチでも厚み1.8mmほどしかありません。
これが危ういとおもいきやかなり撓っても大丈夫なほどフレキシビリティーも高くてなかなかいいです。 最近はヘンケルも大半が日本製になってますが、このあたりのシリーズはいまだにドイツ製で、そのせいか?顎で骨を叩いたりするためか顎が厚くてゴツくなっているので最後研ぎにくいという難点はあるのですが・・・
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