ケガ(写真あり注意)

研ぎ屋が指にバンソウコウを巻いてるのはヘタクソの証拠だ。
私もヘタクソなのでよく巻いている。

疲れていたり同じ作業を漫然と繰り返しているときにうっかり刃先に触れてしまうことがある。
そういうときは砥石と刃の接点にも神経が回ってないので研ぎも甘くなっているかもしれない。

刃物研ぎは大してきつい仕事ではないが、疲れていたり風邪をひいてるとケガをして危険なのでムリができない。
いつも元気でなければいけないという意味で体力が必要なのだ。


お客さんが研いだ包丁でケガをしたという話は、

「いつものように豆腐を手に置いて切ったら手まで切れてしまった」

とか、

「主人が『本当に切れるのか?』といって触ったら切れた」

とか、

笑っちゃいけないが笑える話を聞かされる。
切れ味のギャップがあってケガしてしまうので、注意してほしいとは言って渡すのだが。

良く切れる包丁の方がケガをしにくいとか言う人がいるが、そんなことはない。簡単にケガをする。

良く切れる包丁でケガをしないように料理するのが正解。


さて、下の写真はけっこう深い傷であるが、これぐらい切っても実はほとんど出血しなかった。
なぜなら、切れたらすぐに血が出ないよう傷口を指で押さえて、タオルで水気をぬぐって、水仕事用の接着力が強い絆創膏をしっかり貼りつけるから。手当てはそれだけ。消毒はほとんどしない。傷パワーパッドも使ったことがない。
(※消毒が不要というわけではない。)

001_20141201105122837.jpg


写真は帰宅して風呂から上がり、絆創膏を替えるときのもので、このときはじめて傷口を見て、「ああ、けっこう深く切れてるな。」と気付いた。
傷が浅ければこの時点でほとんどくっついていることもある。

傷が治癒する機序には二通りある。
ひとつは破損した部分が盛り上がり、表面が新しく皮膚になる、という形。
もうひとつは、破損した部分がくっつくという形。

良く切れる包丁で切った切り傷は、すぐに圧迫止血すれば後者の形で治ることも多い。すぐ治る。

素人のときよくやったのは、砥石に指が当たって指が削れてしまうというケガ。
これは簡単に治らないので厄介。
刃物研ぎで、砥石に指先が触れるているようではいけない。


***** 追記 2015/3/24 *****

薬局に並んでいた絆創膏を何種類か買ってみた。
001_20150324084301778.jpg

右から
ニッコーバン「水仕事時の保護用に」(日廣薬品)
バンドエイド「水に強いタフガード」(ジョンソン&ジョンソン)
マーキュロバン「指先の保護に」(日廣薬品)
東洋化学「防水絆創膏」(東洋化学)

ニッコーバンは布テープで粘着力が強い。
以前から使っていたのがこれ。

バンドエイドも同じく布テープで粘着力が強い。
ニッコーバンより布が太く頑丈そう。

マーキュロバンは指先全体を覆うタイプで、伸縮布製。
ガーゼが無く、テープの粘着部分全体がくすりになっている。

東洋化学の防水絆創膏は透明なテープ。
水につけてもはがれないが、布ではないのでテープの強度は強くない。

ためしてみた結果、けっきょく元のニッコーバンが私にはいちばん良いと感じられた。
テープに強度があって、ケガをした初期段階でしっかり圧迫止血してくれることが重要だからだ。
その点で、東洋化学の防水絆創膏とマーキュロバンは力不足だ。
バンドエイドのタフガードはニッコーバンと同じような機能で、布の繊維がニッコーバンより太くて頑丈そうなのだが、繊維が端からほつれやすかった。
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