磨り上げ

日本刀を短くするために中子を切って刃元を削るという加工を磨り上げという。
包丁も柄の中の金属が腐蝕して折れてしまったものの修理によくこういう作業をする。

003_20141207090542fcb.jpg

これぐらい挿入できれば、エポキシで固めればだいじょうぶ。
004_20141207090544fae.jpg

最終形
005_20141207090545ed1.jpg

この包丁は三徳包丁なんだけど、鍛造品で区(マチ)もつくってあって、けっこう手の掛った包丁。
銘は消えていたのでわからなかったけど。
このお客さんは丁寧な方で、わざわざ電話をかけてきてお礼を言ってくれた。


こちらは逆に長くしたもの。
002_20141207090541a2d.jpg

長くするといっても刃を付け足すことはできない。柄を長くした。
001_20141207090539768.jpg

元の柄を外して長い柄をつけて、グレイの部分は金属パテ。元の柄の形に合うように木を刳りぬければよかったかもしれないが。やったことが無いのでパテを詰めた。初めての作業だけど接着性だから問題無いと思う。


洋包丁だと柄の交換で三千円とか四千円とか五千円とかもらっている。新しいのが買えるような値段だが、いろんな理由でそれでも修理してほしいという道具に対する愛着のあるお客さんにはなるべく対応してあげたいと思う。
意外と手間がかかるので時給換算にすると五百円とかになってしまうかもしれないのだが。
関連記事

テーマ : 刃物
ジャンル : 趣味・実用

コメントの投稿

非公開コメント

Re: 修理方法の極意

刺身包丁みたいな和包丁は特にハガネ部分の硬度が高いので、パリンと割れたりヒビが入ったりしやすいです。
全鋼の洋包丁みたいに比較的柔かいものは、靭性が高いとバイ~~ンと弾かれてなかなか折れなかったり、靭性が低いとぐにゃっと曲がるだけでやっぱり折れなかったり、それはそれで苦労しそうですが。

修理方法の極意

アドバイスありがとうございます。

これからはあまり荒療治はしないようにします。

金属だとどうしても頑丈さのほうが先に立って手荒く扱っても・・・と思いがちですがとても繊細なのですね。丁寧に扱っていきます。

Re: 久しぶりに大修理(自分の中で…)

Aの素人リペアさんこんにちわ。

ケガ治りました。お気遣いありがとうございます。もともと痛くないです。問題は出血だけです。血がついた包丁が帰ってきたらお客さん嫌がるうので。

包丁のカットぐらいならディスクグラインダーとか電動ドリルに薄くて丸い金属用の切断砥石をつければできますよ。研磨ディスクつければ大まかな形に削れますし。
うるさいったって切るときだけだし。そんなに高くないし。
電動ドリルなら他にもいろいろ使えます。
切る削るが主用途ならディスクグラインダーの方が使い勝手がいいですが、一般の人は使う機会が少ないかもしれません。

力技で折ると内部に亀裂が入ることもあるからよくないです。
ちょうど私も同じような作業してる途中の柳刃がありますが、見えない亀裂があって、刃付けまでして仕上がりかけたときにポロっと大きく刃が欠けてげんなりさせられました。

焦らず慌てず諦めず、じっくり取り組んでみてください。

久しぶりに大修理(自分の中で…)

怪我痛そうです(+_+)お大事になさってください。

加工する画像を見ると鋼を切れる工作機械を揃えたくなります。そうすればいろいろ加工ができますね。でも騒音で苦情が来そうなのでやめておきます( ;∀;)

刺身用に使っていた鋼の筋引き、刃先の錆が裏まで貫通していたみたいで錆のところまでとぎあげたら欠けてしまいました。少し大きめの貫通錆でこのまま研ぎあげても欠けた状態になるのでパッキッと折ることにしました。切っ先から訳
2cmだったのでちょうどタコひき状態になることを想像してエィっと。想像していた所 よりも手前で折れましたがなんとか使えるように研ぎあげました。切っ先の峰側三分の二はまっすぐ折れたので断面をきれいに蛸さん状態にして、三分の一の刃先をまるいアールのついた刃を付けました。身を切り離すのに切っ先に刃がないと不安だったので。

正月用に刺身を切ることが年末多くなりそうなので早めに修理しました。爪の間が研ぐそで真っ黒です(^^♪

錆びだらけの鋼の包丁類を何とか使えるようにきれいにしたのですが、奥の奥の貫通している錆はどうにもならないからあきらめですね。

ダメ包丁が多いといろいろなテクニックが身につくので面白いのは面白いのですが…研ぎ先生のブログで日々勉強しまぁーす。
プロフィール

BROさん

Author:BROさん
東京都練馬区の研ぎ師です。
営業案内
ご依頼はこちら
ご意見・ご質問はこちら
ご利用頂いたお客様からのご意見ご感想はこちら

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QR
リンク