正本総本店 本霞薄刃 七寸

未使用、ないしほとんど使っていない状態のものを、悪環境で長期間保管していたもののようです。
表は全く砥石に当てていなかったようですが、裏押しの形跡はありました。


001.jpg


002.jpg


003_20101014222419.jpg


上代35,600円(税込み37,380円)
高い包丁だけど最高クラスの包丁じゃない、あくまで実用品です。

実用上問題になるのは、まず赤錆があること。


錆っていうのは鉄が酸素と結合した(酸化した)状態なんだけど、鉄っていうのは地球上では本来酸化した状態が安定なのです。
気温0度~99度なら水は液状が安定っていうのとおんなじ。さむーいところだと凍るし暑ーいところだと気体になります。鉄は酸素で満たされた地球上では酸素と結合しているのがふつうな状態です。

錆びるっていうことは、鉄が本来の状態に戻ってるってことなんです。水が蒸発したり凍るよりも反応速度は遅いんだけど。

完全に安定してるのが鉄鉱石とか砂鉄です。こいつらは黒いです。黒錆はそれ自体で安定してるのです。
周りの金属に影響しないので、表面の黒錆は内部の金属を錆びから守る役割も果たします。だから見た目を気にしなければほおっておいてもかまいません。

だけど赤錆は完全な安定状態じゃなくて、周りの部材に広がります。だから、赤錆を発見したらすみやかに落とさなければいけません。

004.jpg

角巻に抉れた傷。これは治せません。


005.jpg


008.jpg


009.jpg


006.jpg


007.jpg



とくにヤバいのは刃線の錆です。
刃が薄いから、もし貫通してしまってると錆の無いところまで砥いで刃を後退させるしかありません。
それから裏の錆。
片刃の和包丁はふつう裏側を研がないから、放置するとずっと残ってしまいます。表の切刃の部分は使って研いでるうちに目立たなくなるから使うことを考えれば砥ぎすぎない方がいいんだけど。

関連記事

テーマ : 包丁研ぎ
ジャンル : 趣味・実用

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

BROさん

Author:BROさん
東京都練馬区の研ぎ師です。
営業案内
ご依頼はこちら
ご意見・ご質問はこちら
ご利用頂いたお客様からのご意見ご感想はこちら

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QR
リンク