剪定ばさみを片刃に改造?

今朝、テレビ朝日の「やじうまプラス」という番組で殺人事件のニュースをやっていた。
尖閣諸島沖の衝突ビデオ流出とか、朝っぱらから験の悪い話ばかり見せられるから朝はあんまりニュース番組見たくないんだけど。せめて家族みんなでごはん食べながらテレビを見る朝だけでもいいから、「楽しいニュースしかやりません」ていう番組作る局があったもいいと思うんだけど、どうなんだろう。


それで殺人事件だけど、犯人が被害者を剪定ばさみで刺したそうなんだけど、

「片刃にした剪定ばさみを使った」

「鋏は本来両刃であるが、片刃にすると殺傷能力が上がる」

と言っていたのだ。

これはありえないこと。
おそらく警察発表だと思うんだけど、犯人の凶悪性を印象付けようとする偏向した意図が感じられる。


刃物で片刃という概念には二種類ある。
ひとつは秋葉原の殺人事件で問題となったタガーナイフのように、背側にも刃がついているもの。
もうひとつは出刃包丁と三徳包丁の違いになんだけど、刃の片側の平面だけに傾斜があり、もう片側の平面は平らになっているというもの。

ハサミはどのような物でも、タガーナイフのような両刃になっている物はない。これは誰でもわかるでしょう。
もし改造したのであれば片刃を両刃にすることになる。
そして、仮に両刃の刃物があってそれを片刃に改造しても、殺傷能力は逆に低くなるのではないか。

また包丁のような意味では、ハサミはどのような種類の物でもかならず片刃だ。そうでないと、ふたつの刃の噛み合わせに隙間ができて物を切ることが出来ないから。
この意味においては、本来両刃であったハサミを片刃に改造したということはありえない。

もうひとつの可能性が考えられる。ハサミは通常二つの刃をすり合わせて物を切る構造になっているけれど、剪定ばさみには、一方だけに刃がついておりもう片方には刃がついていない物がある。新品の状態でこのような状態になっている。
両方に刃がついてる剪定ばさみもあるんだけど、それをこのような状態に改造すると役に立たなくなる可能性があるので考えにくい。そして仮にそのような改造をしても、殺傷能力が上がるとはやっぱり考えられない。


大本営発表の垂れ流しばっかりしてないで、報道機関のレゾンデートルを考え直してもらいたい。
テレビ朝日だけの問題じゃないと思うけど。
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