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ベルジアンブルー

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この牛はスーパーサイヤモードとか突然変異の奇形とかではなくベルジアンブルーというれっきとした品種だそうだ。
欧米では和牛のようなサシの入った柔らかい肉より旨味のある筋肉が好まれるそうで、肉をたくさんとるために品種改良していった結果こうなったらしい。私もA4とかA5とかいった柔らかい和牛より噛み応えのある米国牛のリブロースの方が好きだ。あまり高価な和牛は食べたことがないけど。

さて、ベルギー産の砥石を見に行って来た。

半月前に(^^;

ベルギーの天然砥石は大きく二種類あった。

ひとつは薄い卵色。
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もうひとつはブドウ色。
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卵色のほうが肌理が細かく、業者さんのパンフレットによると粒度は8000番~10000番相当で、ブドウ色の方は3000番相当ということだった。

ブドウ色の方の名前が、ベルジアンブルーといって、上の牛と同じ名前なのである。

パッケージに牛の写真を使えばインパクト大でいいんじゃないかと思ったのだが、

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こんなパッケージ。おしゃれ。さすがヨーロッパ。


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(頂いたパンフレットの写真より引用)

こんなふうに山肌に砥石の層が露出していて、黄色い方がファインな方の砥石で採掘量が少ないらしい。BBWの方がたくさん採れるようだ。どういう地質なのかわからないのだが、堆積岩ではなく火成岩のようだ。火山灰が堆積した凝灰岩だったかな?


ベルギー大使館の寛大なお計らいで一室をお借りでき、貴重な体験をさせてもらった。

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訪問前にご参加いただいたみなさんから「蝶ネクタイは必要ですか?」といったドレスコード的質問をいただいていたのだが、そんなこと夢にも思っていなかった私は勝手に「ぜんぜん要りません」と回答していたが、いちおう皆さん襟付きのシャツやジャケットやネクタイ着用できちっとしていらっしゃった。
ちなみに写真に写っていない私はジーンズにTシャツでリュックサックだ(^^;

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右が今回来日されたアルデンヌス・コチクールのトーマスさん。
左のお二人が主に英語を話してくれて大変助かった。真ん中はスペインギターの製作をされている乙竹さん。左は変な(笑)機械をいろいろ作っていらっしゃる細谷さん。私の英語は手紙のやり取りぐらい翻訳サイトを頼ってなんとかできるがリスニングとスピーキングはオールモストノットアットオールだ。

さて、肝心の砥石である。
砥粒になんとガーネットの粒子が含まれているのだそうだ。カッコイイ。日本の天然砥石は石英が砥粒になっているものが多いと聞く。ガーネットと石英はモース硬度は同程度のようだ。

研いだ感じであるが、BBWの方が砥泥が多く出る。包丁みたいな軽い刃物を曇らせるにはこっちの方がいいかもしれない。

黄色い方はコチクールというのが名前になるのだろうか。
トーマスさんに「コチクール」の意味を伺うと、「砥石」だということだった。グーグル翻訳では何語かもわからず日本語に訳してくれない。
Weblioで調べると『Wiktionary英語版での「Coticule」の意味』として「A Belgian variety of whetstone, containing spessartine.」つまりベルギーのガーネットを含んだ様々な砥石、という結果を表示してくれた。
つまり、粒子が大きめの砥石の方にBBWという特別な名前が付けられていて、稀少で細かい方は単に砥石と言われている、といったところなのだろうか。
訪問する前にネットの写真で見た感じでは伊予砥に似ているなと思っていた。しかし以前さざれ銘砥さんで購入したいくつかの伊予砥の小割れのどれよりも細かく、素晴らしい仕上砥石だった。研ぎ出しが早く刃物の方がよく削れるので黒の強い砥泥が出る。しかしカチカチの硬い天然砥石という風ではなく、砥石当たりは滑らかで、スジも引かない。
ホームページの説明にもあるように、剃刀の仕上げに良さそうだった。

小さいのをひとつ購入させて頂いた。
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で。

記事を書くのが大幅に遅くなったのは、この砥石でいろいろ試してみたかったからなのだが。
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ステンレス系でも何の問題も無くよく下りる。
地鉄が柔らかめのハガネの刃物が、砥石当たりがいい感じだった。
ただ、すごく曇るわけではなくピカピカに光るというわけでもない。

なにか素晴らしい結果を出して披露してみたかったのだが、できなかった。
しかしよく考えてみると、そもそも私自身が天然砥石に大して詳しいわけでも無いし使いこなせているわけでもないので、技術的に問題がある可能性が高い。
天然砥石をよく使う人で試してみたい方がいらっしゃったら、お貸しするので、使用感をお知らせして頂きたい。

個人的には、良質な人造仕上砥石と同じように、天然砥石に特有の問題が無く、使える砥石。という感想だ。


先の北欧某国の特命全権大使さんがまた来てくれたので使ってみた。こんな感じ。
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ジャンル : 趣味・実用

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Re: で、買いですか?

北山と同じぐらいの値段ならぜんぜんOKだと思います。
ただ、形の整ったのがしかもヨーロッパから輸入でとなると、そういう値段は難しいでしょうねー。
京都の天然砥石だと5万円とか10万円とかするのがザラにありますが、そもそもぼくはそういうのを使っていないので、そういうのを使っている人が評価した方がいいんだろうなと思います。


> 単刀直入で申し訳ないのですが、BROさんとしてはこの砥石を北山とかキングS1などよりも、お金を払って買う価値があるものだと思われましたか?
>
> 3000番あたりの人造はどこも造るのに苦労しているようなので、もう少し戦える余地はありそうな気がしますが、6000番あたりには結構役者がそろっていて、値段もこなれているので、日本に来て戦えるのかなあというのが触ってもいない傍観者の思うところです。

で、買いですか?

単刀直入で申し訳ないのですが、BROさんとしてはこの砥石を北山とかキングS1などよりも、お金を払って買う価値があるものだと思われましたか?

3000番あたりの人造はどこも造るのに苦労しているようなので、もう少し戦える余地はありそうな気がしますが、6000番あたりには結構役者がそろっていて、値段もこなれているので、日本に来て戦えるのかなあというのが触ってもいない傍観者の思うところです。
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