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両刃を片刃

両刃の包丁が片刃気味に研いであるのって全然珍しくはなくて、それをいちいち両刃に直そうとすると、刃を余計に減らすし、作業料が多くてしんどいし、そういうのはだいたいお客さんが自分で砥石を使って研いでいるので片刃気味の方が研ぎやすいんだろうし、両刃に直したところでまた片刃になってしまうだろうから、私は片刃気味になっているものは元がどうであろうとその形なりに研いでお返ししている。
片刃と両刃ではものを切った時の刃の進み方が違うが、どっちが良いという問題ではなく好みの問題だと思うし。

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またでっぷりとした片刃に仕上げられたものであるが、、、
少し厚みを抜くぐらいにしておこう。忙しいし。


ありゃま!

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堺屋直助じゃん!!

これって割込みだよな・・・ヤヴァイ・・・・

刃元拡大

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切っ先拡大

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すっかり皮かぶっちゃっています。重篤な真性包茎です。切っ先に軟鉄が出てしまっているのでこれでは切れ味が出ない。

両刃の割込み包丁も片刃に研いでいいのだが、その場合、まずは裏を平らに研いでハガネを十分に出しておいてあげる必要があるのだ。
両刃を片刃に改造するときは裏から研ぎはじめること。
割込みではない、全鋼の包丁でも、両刃になっているものを片刃にするなら裏を平らにすることから始めなければならない。

こういうふうになっている包丁も今まで何本も研いで来たから知っているのだが、どれぐらい裏を研ぎ込んだらハガネが出て来てくれるのかは、見てもわからない。いつかは出るのはわかっているが、荒砥で10分研げばいいのか、30分研いでも出て来ないのか、研いでみないとわからないのだ。
わかっているのは力仕事になるということだ。

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今回はぎりぎりハガネが出るとこまでしかやらなかった。
時間が無かったから。
むちゃくちゃしんどいし。
ニッパチとかの暇なときならもっとしっかり削ってあげるんだけど。


今日はこれとおなじような状態のがもう一本来た。
「新見♡松永」印の武田刃物さんの青紙スーパーの割込み包丁だ。
しんどかった。

なんか、府中市におかしな研ぎ方をする研ぎ屋がいるかもしれない恐怖。


来月は23日24日のイブ絡みの連休に行きます。
白糸台の馬力屋というバイク屋さんです。
去年もクリスマスだったけどお客さんが一人も来なくて寂しかったなあ・・・
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テーマ : 包丁研ぎ
ジャンル : 趣味・実用

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笑ってはいけない

アハハと笑いそうになります。先日柄のすげ替えを頼まれた方がお持ちになった包丁のうち2丁が同じように変だったものですから。

刺身と思しき(和の柄なので筋引きではない)鶴首、顎出しに変形していた細見包丁が、裏すきなし、裏ベタで両刃に砥いでありました。鶴首、顎出しを修正し、何とか片刃らしく仕上げました。これが全鋼で硬い硬い、しかもどう研いでも刃に小さな欠けがでて、小刃(というか中刃?)を付けざるを得ませんでした。

種子島万能包丁は割り込みで、裏の切っ先部分1寸ほど軟鉄が被り気味でした。少しは鋼も出ていたし、研ぎやすかったので、しっかり仕上げました。すごい切れ味です。譲ってもらいたいくらいです。

人様の包丁を研ぐようになってまだ数年ですが、荒砥が必要になるとは思ってもいませんでした。日常的に使う包丁や鎌は天草系だけで事足りていたので、変形、欠けの包丁を見たときは衝撃でした。

心して研がなければ、と思うこのごろです。
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