反りとヒネリ

反り。
刃の真ん中あたりに隙間があります。刃先と触点が接触しています。
隙間が無いと切点で厳密な点接触を維持できません。広すぎると刃元付近で浮きすぎてやはり点接触しません。

sori01.jpg

先は酷使されるし閉じたときかかる力も強いので、いちばん変形しやすいです。擦れて磨耗する場合もあるし力がかかって反りが無くなる場合もあります。切れなくなったからといってネジを締めすぎると傷めます。
閉じた状態で先だけが点接触している状態が適正。

sori2_saki.jpg


要ネジの部分は浮いてます。接触しているのは触点。
但しナルトなどのハイネッタには触点がありません。要ネジ部分にベアリングが仕込んであります。

sori3_syokuten.jpg



ヒネリ。
触点の面を金盤に当てています。峰側の方が刃線側より浮いています。加工時にヒネっているのか峰側を多めに削っているのかはわかりません。裏すきと同様に、既に閉じられた刃線部分が刃裏に接触して切点が浮かないための配慮だと思います。

hineri01.jpg


反りもヒネリも刃線上の「切点」を接触させるための構造です。
文房具のハサミやキッチンバサミなどはまっ平らな物が多いです。

切る対象物が比較的硬めの物や厚めの物ならあまり問題になりませんが、薄い物や柔らかいもの、対象物自身が抵抗してくれない物の場合は、こういった構造が無いと噛み込んだり滑ったりしてしまいます。髪や薄布は難物なのです。
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テーマ : ハサミ
ジャンル : 趣味・実用

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