包丁研ぎ器の構造と問題

簡易包丁研ぎ器。
こういうのが一般的な形だと思います。

kanitogiki01.jpg


カバーを外して横から見るとこうなっています。
見たところ30度ぐらいの角度でしょうか。

110503_02.jpg


問題点の第一は、この角度でしか研げないことです。

すると、
包丁研ぎの基本(3)で説明した研ぎおろしはできません。
・当然、包丁研ぎの応用で説明したような研ぎ方もできません。
・また当然、片刃の和包丁は研げません。


第二に、この簡易研ぎ器に付属している砥石は荒砥石です。
つまり荒砥石による研ぎしかできません。刃先は荒砥石なりにしか鋭くなりません。

荒砥石と中砥石と仕上砥石のスリットが用意されている商品もあります。


第三に、長く使っていると砥石自体が変形するということです。更に鈍角になると予想されます。
砥石部分にセラミック砥石やダイヤモンド砥石を使っている物は減りにくいです。
一般に、ダイヤモンド砥石は表面に結着させているダイヤモンド粒子が脱落して研げなくなることが多いです。セラミックシャープナーは砥面が磨耗して使えなくなることが多いです。


簡易研ぎ器を使う場合は次のように考えるべきでしょう。

・それほど鋭さを求めず、あまり研ぎ減っていない包丁であれば、刃付はできるでしょう。

・簡易研ぎ器自体の寿命もあります。物によってはかなり短い。研いでも切れ味が戻らなくなった場合、包丁が研ぎ減っている可能性もありますが、研ぎ器が使えなくなっている可能性もあります。

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